肩にはどういう筋肉があるのか、起始と停止はどこか、どのようなはたらきをするかを説明します。
肩こりのときに、伸びすぎたり縮みすぎたりする筋肉は次の5つです。
僧帽筋(そうぼうきん)
肩甲挙筋(けんこうきょきん)
菱形筋(りょうけいきん)
棘上筋(きょくじょうきん)
肩甲舌骨筋(けんこうぜっこつきん)
今回は、肩甲舌骨筋を取り上げます。
肩甲舌骨筋
●起始と停止
起始と停止は説明図で確認していただくほうがわかりやすいと思います。
起始(筋肉が始まるところ):肩甲骨上縁(じょうえん)の肩甲切痕(けんこうせっこん)の内側
停止(筋肉が停まるところ):舌骨体部(ぜっこつたいぶ)
●作用(はたらき)
舌骨を下に引き下げる。頚部を肩の方へ側屈・伸展・後方回旋させる。
肩甲骨体部を内側前上方に引き上げ、肩甲骨を下方回旋させる。
細長い筋肉ですが、肩甲骨を内側前上方に引き上げる力は強く、けっして軽視してはならない筋肉です。
この筋肉が縮みすぎると、上腕を外転するときに肩甲骨が内転せず、肩甲上腕関節付近に痛みが出ることがあります。
●コントラクト(縮め方)
肩甲骨は、体部を内前上方に挙上し、下方回旋させる。上腕骨は内転しておくとコントラクトの助けになる。(説明図の左)
顎をひき、頚部を肩の方へ側屈・伸展・後方回旋させ、舌骨を肩の方へ押す。口を開き、舌を下に降ろし、口腔内の空間を広げる(「あ」や「お」を発音する感じにする)と、舌骨が下がり、肩甲舌骨筋を縮めることができる。(図の動きは上肢のみ)
●ストレッチ(伸ばし方)
肩甲骨は体部を外側後ろ下方に引き下げ、肩甲骨は上方回旋させる。上腕骨は外転しておくとストレッチの助けになる。(説明図右)
顎を上げ、頚部を肩と反対側へ側屈・屈曲・前方回旋させ、舌骨を肩と反対の方へ押す。舌を口蓋に押し付け、口腔内の空間を無くする(「く」を発音する感じや生唾を飲むような感じにする)と舌骨を上げ、肩甲舌骨筋を伸ばすことができる。(図の動きは上肢のみ)
以下は記事作成中。
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